カルシウムは何をする?
体内のカルシウムの99%が貯蔵されているのが骨。骨のカルシウムは骨格をつくり、運動の支柱として働きます。残り1%のカルシウムのうち、多くは血液中に。血液中では神経や筋肉の興奮性の調節、血液の凝固などに関わっています。生命の維持と健康のため、血液中には常に一定量のカルシウムが必要です。血液中のカルシウム濃度が下がると副甲状腺ホルモンが分泌され、骨に蓄えられたカルシウムを溶かし出してその不足分を補います。つまり、食物から十分なカルシウムが摂取できずにカルシウム不足が続くと、貯蓄を取り崩すように骨のカルシウムを使うことになり、骨が弱く、もろくなってしまうのです。

そして、血液中のカルシウムの1万分の1というごく微量のカルシウムが存在するのは細胞内。ここではカルシウムが、ホルモンや神経伝達物質の分泌、筋肉の収縮、細胞分裂など、細胞の働きや細胞どうしのネットワークに情報を伝える重要な役割を担っています。白血球やリンパ球といった免疫細胞が、細菌などの異物に対して連携を取りながら攻撃するための物質をつくるのもカルシウムの仕事です。
このように、カルシウムは身体の働きに欠かせない栄養素。脳も心臓もカルシウムがなくては正常に動けないのです。骨にカルシウムを貯蔵しておくことがいかに重要か、その役割を知るとよく分かりますね。

- BeinBein研究開発ブレーン 竹若剛志
- 東京大学大学院 農学生命科学研究科 応用生命工学専攻修士課程修了後、大手メーカーで新規事業の研究に従事。学部生の頃から惹かれた「医食同源」の分野で広く深く活動する地力をつけるため退職し大学院博士課程へ。博士号取得後は同分野の幅広い領域の研究に従事し、機能性表示食品制度の運用開始を機に関連業界の各階層の仕事をするべく起業し今日に至る。専門は、分子栄養学、細胞生物学、分子生物学、微生物学。趣味は休日の古都・海岸の散策。