身長が伸びるメカニズム
ひとことでいうと、身長が伸びるとは骨が伸びること。まずは、骨が伸びるメカニズムを見てみましょう。成長期特有の骨の末端に軟骨細胞が密集した部分を、成長線といいます。この成長線で軟骨細胞が増殖して大きくなり、やがて硬い骨へと置き換わる骨化が進むのですが、そのとき骨の長さが伸びる分、身長が伸びるのです。二次成長期を迎えて、すべての軟骨細胞が骨に置き換わると成長線は閉じてなくなり、それ以上身長は伸びません。
身長を伸ばすホルモン
成長線で軟骨細胞の増殖を促すのは、成長ホルモンとIGF-1(ソマトメジンC)という成長因子。IGF-1の産生を促すのも、成長ホルモンです。成長ホルモンは睡眠中に分泌されることが知られていますが運動によっても分泌されるので、しっかり体を動かし、その疲れで夜もよく眠れるというのが理想的です。また、アルギニンなどのアミノ酸も、成長ホルモンの分泌を促進します。運動しておなかが減ると食事が進むので、こうした栄養を自然に摂り込むことができるのです。当たり前のようですが、ポイントは運動、食事、睡眠。脂っこいものや甘いものの摂りすぎ、食が細い、運動不足、などは身長を伸ばすホルモンにマイナスに働きます。
骨を伸ばすという観点で、BeinBeinは成長ホルモンの働きをサポートする亜鉛・VB12を配合。また、低脂質で、砂糖・果糖ぶどう糖等は不使用。身長の伸びに必要なホルモンの働きを抑制する成分は含んでいません。
身長が伸びるだけでいいの?
ホルモンとともに身長を伸ばすために働く栄養素のひとつは、アルギニンなどのアミノ酸。だから、身長を伸ばすことを目的とした子ども向けのサプリメントには、アミノ酸の配合をアピールするものが数多くあります。ただ、アミノ酸はタンパク質から摂取可能で、実は成長期に必要なアミノ酸は食事のタンパク質で十分に摂れているというデータもあるのです。身長を伸ばすことばかりを重視していると、たとえ身長が伸びても、内部はスカスカの弱い骨になってしまうことも否めません。きちんと将来を見据えると、骨の質にこだわり、本質的に丈夫な骨を育てることが大切だと、BeinBeinは考えています。軟骨細胞が密度の高いしっかりした骨になるよう、“骨を強くする成長”をメインに、“骨が伸びる成長”もしっかりフォローする。成長期の骨が育つタイミングを逃さず、子どもたちにできるだけ早く適切な栄養を摂る習慣をつけてあげたいですね。
- BeinBein研究開発ブレーン 竹若剛志
- 東京大学大学院 農学生命科学研究科 応用生命工学専攻修士課程修了後、大手メーカーで新規事業の研究に従事。学部生の頃から惹かれた「医食同源」の分野で広く深く活動する地力をつけるため退職し大学院博士課程へ。博士号取得後は同分野の幅広い領域の研究に従事し、機能性表示食品制度の運用開始を機に関連業界の各階層の仕事をするべく起業し今日に至る。専門は、分子栄養学、細胞生物学、分子生物学、微生物学。趣味は休日の古都・海岸の散策。